フォントの話

僕の妹は漢字が読める」を読んでいてふと思ったのですが、フォントには今後、修飾レイヤーが必要になるような気がします。


……すいません、飛ばし過ぎました。


僕の妹は漢字が読める」は漢字の失われた未来の話ですが、21世紀文学として携帯文学が出てきています。また、漢字にルビを振っていたのがルビだけ残った、と説明があり、そこでふと、携帯絵文字が Unicode に登録された*1事を思い出した*2のです。


そこでふと「文字コードに含まれたとしてもフォントは無い。フォントができたとしてもモノクロだろうなぁ」と思い、「あれ? それだとガラケーのデコメの方が人気が出る?」と思い至ったのです。


フォントはあくまでフォントですから、色やサイズが自由に指定できる必要があり、それに応じて変化する必要があります。そのため標準的にはモノクロで作られていますし、Unicode 表に出ている「記号」類もモノクロでデザインされています。
しかし一方のガラケーの絵文字はカラフルです。おしゃれです。


ですから競争のために PC / スマートフォンサイドは、同等の絵文字を何らかの手段で提供するのではないかと予想されます。おそらく最初は Unicode の一部に対して処理を分け、画像ファイルを埋め込む事で対応するでしょう。
しかし、文字列の中に画像が混ざっていくのはプログラマ的に何とも気持ち悪いですし、文字列に対する色やサイズ、太字、斜体の指定との整合性がとれず、この点でも気持ちが悪いです。たぶん普通のプログラマはそう考えるのではないでしょうか?


ここまで考えて出てきたのが「フォントの規格を改めて、色を使用可能な修飾レイヤを持たせる」というものです。例えば「女の子」の絵文字では「文字」部分は髪だけにし、「修飾部分」でその他のパーツをカラフルに描きます。色指定は文字部分だけにかかるようにし、サイズ指定を全体にかかるようにすれば、「女の子」の絵文字に対して他の文字と同じようにサイズが指定でき、かつ、髪の色が自由に設定できる絵文字が完成します。
修飾レイヤは文字修飾にも有効で、例えば金縁の修飾レイヤを持つフォントは、字の色を自由に変えながら、かつ、その字を金縁で彩る事ができるようになります。


フォントがバカみたいに太りそうですが、どこか実現してくれないものでしょうか*3……

*1:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/14/news094.html

*2:携帯絵文字がもっと侵食しているんじゃないかなぁ、と思った

*3:文字列を1文字ずつ調べて絵文字を画像に置き換えをこの先ずっとはやりたくない……