眼鏡っ娘

2000年にはいぼく教授がまとめたレポート「めがねのままのきみがすき」*1Twitter時代にまた掘り起こされて上がっていました。


磨伸映一郎先生による「眼鏡ッ娘起承転結理論」解説 - Togetter
眼鏡っ娘に関する考察『何故、「眼鏡を外したら美人」というイデオロギーが生まれたのか?』 - Togetter


これを読みながらふと思ったのは、「眼鏡」は今や重要な記号ではないのかもしれない、という事です。
昨今のラノベやギャルゲーの文脈の中では「眼鏡」はキャラクタの葛藤でも障壁でもなく、物語記号としては使われていないですよね? ……マクガフィンと化したと言えば言いすぎかもしれませんが少なくとも「幼馴染」や「ドジ」以上に記号としての意味を失っているのではないでしょうか。
言い換えましょう。今やほとんどの眼鏡っ娘は、眼鏡じゃなくちゃダメかと言われれば*2ほとんど場合、そうでなくてもよいのではないでしょうか?



……
あれ? それでは「眼鏡でない」必然性って何でしょう?
人口あたりの適性眼鏡率(少し前(2006)の調査ですがメガネ調査結果/DIMSDRIVE独自の公開アンケートによる最新調査結果【DIMSDRIVE】)では日本における全年齢での眼鏡所持率を6割超としています。
つまり日本を舞台とする作品であれば、登場するキャラクターの6割は眼鏡を所持しているのが自然なはずですね。同様に、ギャルゲーやラノベがターゲットとしているであろう年齢層、10代以下での比率に照らすのであれば、この年齢層では男女共におよそ8割が所持しているのですから、登場キャラクターの眼鏡:非眼鏡の比率は4:1ぐらいが「適性」な比率であるはずですね。……これは現状の逆ぐらいではないでしょうか?
(もちろんこれは「主要」キャラの比率とはなりません。例えば芸能界における眼鏡比率は低く、アイマスで考えるならばアイドル達の眼鏡比率が低くなるのは妥当です。しかし、ファンやプロダクション関係者、友人などのモブキャラでの比率は違うはずです)


どうしてこんなことになってるんでしょうね? (眼鏡を描くのが面倒だからじゃまいか?

*1:まだノーベル賞を受賞していないのはひとえに英訳されていないからだ、とか、英訳されれば複数同時受賞もありうる、とか言われている……らしいw

*2:嗜好的な意味ではなく物語的な意味で