スマートグリッドも実は終わっているのかも?

スマートグリッドの実現のためにはスマートメーターの設置が要る、という事が盛んに言われます。同時にそれで多少家庭の消費電力が増え、電気代負担があるかもね、というあたり、いやいやそんな事は無いでしょう*1、と気になってメーターの消費電力がどこかで分からないか調べていたのですが……


http://www.aisan.co.jp/products/smartmater.html


「計器通信部消費電力 150mA」とか書いてあります。もっとずっっと少ないかと思っていました。何しろ……


150mA × 100V × 24時間 × 365日 × 5000万世帯 = 6570000000kWH/年(65.7億kWH/年) ≒ 1.5億kWh/年*2× 43


計算、間違って、無いですよね??? 何か別の資料は無いかと探してみるとこんな数字も


http://ventureclef.com/blog2/?p=886


最初の写真にある 3W というのが消費電力でしょうか、もしそうならだいぶ現実的……


3W × 24時間 × 365日 × 5000万世帯 = 1314000000kWH/年(13億kWH/年) ≒ 1.5億kWh/年 × 9


いやいや、えーと……最初の数字だとして、内部電圧が 12V だと仮定して……いや、力率が 0.1 だとして……全世帯設置だけで総発電量の 4 倍超を送電に必要? ……orz


世帯数で掛けるのがいけないのでしょうか? でも「年 2 億台市場に」なんて話もあるし、5000万は稼働数としては小さいですよね……スマートグリッドという発想もまた、「電力が余剰であり、いくらでも使える」という前提での発想な気がしてきました。この規模の電力需要増加があるのだと、これは放棄した方がいいように思えてきます。

*1:何しろ稼働数が膨大になるはずなので、電気代負担が気になるほどに消費電力が大きいと、自然エネルギーの発電量から考えれば不足しかねない、と考えていたからです

*2:メガソーラー発電計画が計画している年間発電量 http://www.fepc.or.jp/future/new_energy/megasolar/index.html