サマータイムという古い考え

http://www.asahi.com/politics/update/0526/TKY200805260324.html


何やら「環境にいいから」とサマータイム導入を図っているようですが、
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最新の研究成果ではサマータイム導入で却ってエネルギー消費が増える事が指摘されています。
この記事の「エアコンが原因だろう」との解説を読んで、私はサマータイム=エコという構図に感じていた違和感の正体に気がつきました。
夏の電力消費のピークは 13 〜 16 時の 3 時間だったはずなのに、その時間帯、別に働いてないわけじゃないのに消費エネルギーが減るというのは、理屈が通らないですからね。
むしろ「時代に合わせてサマータイムを廃止せよ」という方が、よっぽど環境に優しいのではないでしょうか。


また、統計上あまりに標本数が少ないためあくまでひとつの可能性に過ぎないのですが、家庭での電力消費では「朝食時」と「夕食後」の方が大きいという可能性が示されてもいます(http://www.enviroasia.info/news/news_detail.php3/J03061103J
このページの添付資料ではさらに、一般家庭では夏よりも冬、昼よりも夜の方がエネルギー消費が大きいかもしれないともされています。
冬は電気と同時に灯油なども大量に消費するわけで、個々の環境意識を高めるという意味では、冬場の厚着推奨、低設定暖房の促進などの方が実際の効果がありそうですね。
(もちろん、家庭消費は 3 割程度であり、効果で言えば法人向けの対策の方が大きいのですが)
冷暖房器具が無い時代の制度が、未だに当時のままの効果であるという事はやっぱりありえないわけですから、エネルギーを大量に消費する冷暖房器具がある現代では、そのモデルに合わせたエコ生活、むしろその利用時間を縮小できるような方策を考えないとダメでしょう。
例えば夏の昼間は暑くても働かなければいけないのでそのままで手を付けずに、冬の夜間に早寝(暖房機器の利用時間縮小)を推奨する方が効果的でしょうね。


サマータイム導入に対する超個人的な見解としては、「やるなら準備期間を 3 年はくれ」といったところです。私、システム屋さんですから。
システム全般にサマータイム対応のためのロジックを埋め込んで、問題無く動くかどうかテストするって、そりゃ超大イベントですよ!? 切替当日の超過残業時間の精確な計算とか、On / Off を跨いだ期間の計算処理とか、原価配賦とか、考えただけで眩暈がします。
自社の全システム製品の修正だけであれば、まあ、何とかやって 1 年でも行けそうな気がしますが、運用まで考えると……サーバーの日付が、全ての OS で全部きちんと一斉に切り替わらないと、データ連携時に酷いエラーが出るでしょうし、そもそも保守切れになってそうな Windows Server とかのサマータイム対応はやってもらえるのか? ダメならバージョンアップだけど、それで全システムが動くのか? というか、バージョンアップは大惨事。
……などなど、考えだすと gdgd で、やっぱり最低でも準備に 3 年は欲しいです。


1 年あればできる? 誰が言っているんです? そんな事??
システムを理解していない人間が言っているのであれば、絶対に信用してはいけません。
思い出してみて下さい。年金問題の時にも似たような事を言ってませんでしたか??